えちょ記

語らないブログ

ライセンスの壁orz

先日話題に出した「chromium embedded」ですが、同じコンセプトでもっと使いやすい部品がありました。「WPF Chromium WebBrowser control」というものがありまして、これを使えば.netのWPF部品として、超あっさりWebkitが呼び出せることを確認したのです。しかも完全透過描画に対応しているのを確認しました!「これでHTML5だけで完全ガジェットが作れるじゃん!」と喜んだのですが‥‥。

Awesomium.dll

WPF Chromium WebBrowser controlは、webkitエンジンとして「awesomium」を利用しています。これはchromiumの描画処理をオフラインバッファに行う拡張で、LGPL2.1でリリースされていました。これはもともと、3Dのゲーム内でフルスペックブラウザを表示するために開発されたもので、Direct3D/OPEN GLに対応している素晴らしいものです。背景透明のレンダリングに対応していますので、透過pngなどを利用していればちゃんと透過したイメージが作成出来ます。

商用開発への転換

が、残念ながら、awesomiumプロジェクトはその後、商用のライブラリへと開発の舵取りを行いました。そのため新バージョンのソースコードは今後入手出来そうにアリません。最終リリースの1.08からフォークしたプロジェクトもあるようですが、そちらはなんていうか、ライセンスがGPLに変わってしまってて、ライブラリとして採用するにはあまりにもハードルが高くなりすぎております。

んがぐぐ

一方、chromium embeddedはNEW BSDライセンスなので、商用ライブラリ使えないならこちらを使おう、ということのようです。こちらも最近になってオフラインレンダリングを実装したようなので、インターフェースの違いを吸収することができれば、WPF controlと連動出来そうな気もします。

‥‥って、その実装に足を突っ込んだらまた音信不通になってしまう!という、また悲しい状況。き、きっとそのうち対応する、誰かがやるに違いない!と信じてもうちょっと様子をみる道を選ぶのです、うぐぐぐ。