えちょ記

語らないブログ

Twitterで議論とかしちゃだめ?

「Twitterと情報エントロピー」からの帰着で、結構色々な結論が導けるわけです。割としつこく酸っぱく言いますが、Twitterで、ちゃんとした議論をすることはぜ〜ったい駄目、やめとくべし!特に結論を外に持ち出すんじゃないっす!

議事録を、持ち出せますか?

自分のログは、まあ自分の判断で持ち出せます。でも議論となると、少なくともその時、自分がフォローしていた「相手」のログが必要。そうじゃないと、結論だけ突きつけられても部外者は怒りますよ。
でもね、それはTwitterでは無理なんです。あなたのフォローしている相手の発言は、Twitterから持ち出せません。個別の発言は著作権で守られています。貴方が見ている「ログ」の時系列を見る権限は、貴方にしか与えられていません。フォロー権は個別に与え、与えられている訳で、それを勝手にTwitterの外に持ち出す行為は、モラルとしても、著作権的にも問題になる可能性が極めて高い行為になるんです。

議場は閉鎖されていますか?

議論を行うなら、開始から終了の間、トイレ離席はともかく議論参加者は基本的に固定されていなければなりません。参加者が固定されていること、および議論の間、貴方が関係ない第3者からの影響を受けていない事を、ある程度証明する必要があります。
そして、これもTwitterでは無理なんです。貴方がフォローしている相手が、それぞれ同じ人をフォローしていなければなりません。そうじゃないと、誰の発言が誰の影響を受けたものか、時系列が追えない。そしてTwitterのシステムは、そんなものは提供しないし、むしろ提供しないからTwitterが成立しているのです。
誰の影響を受けたのかが分からない発言は、極めてエントロピーが高く、そこから導きうる発言者の真意はまるで捕らえ所が無くなってしまいます。勘違いが発生する余地が非常に高い。勘違いを遊ぶならともかく、まじめに真意を捉えなければならない状況では、Twitterのインターフェースは極めて危険です。

「部屋」があるかどうかが議論の場となり得るかをわける

つまり、ちゃんとした議論を行うためには、部屋の概念が必要です。IRCなどは議場の閉鎖・議事録の作成の許諾が行いやすい環境であり、議論に適しているといえます。ゆっくりと、練り込んだやりとりはML、もうちょっと速い流れが欲しいなら掲示板でしょうか。2chでさえ、議論の流れは追うことが可能です。
対してTwitterは真逆の環境。故意に真逆になるよう、非常に注意深く設計されています。エントロピーの概念を持ち込んで検証し直したとき、かなりゾッとしました。同じようにユーザーを集めながら、Lingerが失敗し、Twitterが利益を生み出せるビジネスモデルを提案できたのは、Twitterが、"Twitterだけが"、巨大なエントロピーから情報を取り出すすべを独占できているからです。
繰り返します。Twitterで、議論や大事な意志決定をすべきではありません。Twitterは、無秩序と混乱を意図的に発生させることが目的の場所なのです。