えちょ記

語らないブログ

アイの手前にあるもの

SETI@homeという壮大なプロジェクトがある。個人から寄付された膨大な演算パワーを用いて宇宙から飛んでくる知性の痕跡を探そうというものだ。夢がある計画だし、何年も継続して運営することもすばらしいと思う。
ただ、私は、宇宙を探す前に、もっと先に探すべきものがあると思うんだ。SETI@homeの意義を問う訳じゃないし、私個人に力がある訳じゃないから、私の思うことも妄想なんだけど。
Iの手前はH。探すなら、まずHAL・・・人工知能だろう。コンピュータの外に期待するより、コンピュータの中にこそ、知性を見いだすべきだ。だって、もうCPUパワーは十分なはず。たとえばSETI@home規模のネットにつながったCPU同士が生み出す演算能力が、ひと1人の脳に追いついて無いとは思えない。
本当の知性の本質はたぶん、

  • 実装理論自体は単純であること
  • 並行処理によるレイテンシ増大に強い実装であること
  • 実時間応答が可能な枝切り型推論が出来ること
  • シーケンス(出来事の時系列的つながり)を記憶し連想できること
  • 推論結果の考察は可能でも、推論過程の再現が不可能であること

先日からモンテカルロ法に拘ってるのは、乱数から秩序を生み出す性格が、枝切り型推論や創造力(気まぐれさ)や並行処理での強さに気がついたから。特に並行処理は強く意識しないとです。
レイテンシについては割と自画自賛できる魔法に気がついたのでそのうち書くかも。・・・というか思考実験じゃなくて実践しないと何だが!どっかに勢いだけはある人工知能スキーの若者はいないか!無理難題のアイデアなら説明できるぜ!(他力本願禁止